After Effects ディスプレイスメントマップを使ってみた
アドビ After Effectsの「ディスプレイスメントマップ(置き換えマップ)」
(標準プラグイン)を使って、熱でゆらいでいるような動画をつくってみました。
Mac版のAfter Effects 2020バージョンを使用しています。
1. 素材選びとコンポジション配置
2. エフェクトを適用する
3. ゆらぎ具合を調整する
1. 素材選びとコンポジションへの配置
ゆらぎ効果を付けたい画像とゆらぎの元となる動画の2つを用意します。
ここでは火にかけたポットの画像 (静止画)と炎の動画を使っていきます。
素材は無料素材サイト「Pixabay (ピクサベイ)」から探しました。
さまざまなカテゴリーの写真・動画・イラスト素材がそろっていて、
無料・登録なし・日本語で使える便利なサイトです。
pixabay.com/ja/
新規コンポジションを作成します。
素材の画像と動画を読み込んでタイムラインに配置します。
炎の動画はエフェクトのソース(参照元)として使うだけで、
非表示にするため、どちらを上に配置しても大丈夫です。
コンポジション内に収まるように素材のサイズと位置を調整します。
2. エフェクトを適用する
タイムラインでポットの画像を選択した状態で、[エフェクト] メニュー >>
[ディストーション] >> [ディスプレイスメントマップ] をクリックします。
画面左上の [エフェクトコントロールパネル] >> [マップレイヤー] 項目で
ソース(参照元)ファイルを選びます。(ここでは炎の動画)
これでエフェクトが適用され、タイムラインの「ポット」にエフェクト項目が
追加されました。
炎の動画を非表示にして再生してみます。
少しゆらぎ具合が強すぎる印象なので調整していきます。
3. ゆらぎ具合を調整する
エフェクトコントロールパネルまたはタイムラインのエフェクト項目で
お好みのゆらぎ具合に調整します。
ここでは図のように設定してみました。
これで完成です。
GIFアニメーション
まとめ
1. 素材選び
・ゆらぎ効果を付けたい画像とゆらぎの元となる動画(炎など)の2つを用意
2. エフェクトを適用する
・タイムライン上でゆらぎ効果を付けたい画像をクリックして選択
・[エフェクト]メニュー >> [ディストーション] >> [ディスプレイスメントマップ]
をクリック
・[エフェクトコントロールパネル] >> [マップレイヤー] 項目 または
タイムラインのエフェクトプロパティでソース(参照元)ファイルを選ぶ
3. ゆらぎ具合を調整する
・[エフェクトコントロールパネル] または タイムラインのエフェクトプロパティで調整
ディスプレイスメントマップは、今回の調理シーンの他にも猛暑シーンや
キャンプファイヤーの表現など、使い所が多そうです。
さらにゆらぎを表現するソース(参照元)ファイルを変えることによって、
おもしろい表現ができるようです。
いろいろと試してご紹介していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。