タイの印刷工場 訪問記 〜製本・折り・型抜き加工編〜
タイの印刷工場 訪問記 〜製本・折り・型抜き加工編〜
こんにちは。 はまきちです。
タイのバンコクで印刷関係の仕事をしています。
前回はオフセット印刷機と裁断作業風景をご紹介いたしました。
今回は印刷物を本の形に仕上げる「製本」や「折り加工」、
「型抜き加工」の作業風景をご紹介いたします。
Youtubeにて動画でもご紹介しています。
機械が動いているようすもぜひご覧ください。
もくじ
・中綴じ 製本機
・無線綴じ 製本機
・折り加工機
・型抜き加工機 (ダイカット/トムソン加工)
・おわりに
中綴じ機
これは「中綴じ機」と呼ばれる、二つに折った紙を重ねてホチキスで
とめる製本機械です。
週刊誌などはこの中綴じ製本になっています。
あらかじめ二つに追った紙を装置にセットすると、
ページ順に1枚づつ下にあるベルトコンベアに乗って流れていきます。
その先で2カ所を同時にホチキス留めします。
最後に不要な部分をカッターで裁断して仕上がりです。
無線綴じ機
次に糊を使って綴じる「無線綴じ」を見てみましょう。
文庫本などは無線綴じになっています。
ここでもページ順に紙を重ねていき、ベルトコンベアで流します。
表紙以外の全ページが揃ったら、本の背のところに糊を付けます。
最後に表紙を押し付けて接着します。
ことあと別の裁断機で不要な部分を裁断して完成です。
折り加工
こちらは折り加工機です。
後ろ側から1枚づつ紙をベルトで機械に送ります。
流れてきた紙を上下に動いているブレードで折っていきます。
折られた紙は前の方から出てきます。
型抜き加工
商品のパッケージなどを作る時に行う「型抜き加工」を見てみましょう。
ダイカット加工やトムソン加工とも呼ばれています。
開閉する手前の鉄板との間に紙をはさんで加工します。
奥側の鉄板に木の板にカッターの刃を埋め込んだ「抜き型」が取り付けてあります。
抜き型のカッターを取り変えると、いろいろな形の折り目やミシン目、
穴あけ加工などが可能です。
おわりに
今回は印刷後のいろいろな加工作業風景をご覧いただきました。
印刷工場訪問記の前編では、オフセット印刷機や裁断作業風景を
ご紹介していますので、ぜひご覧になってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
撮影協力:VCA PRINT CO., LTD. (タイ・バンコク)